令和6年度 スローガン・会長所信

砺波商工会議所青年部 令和6年度スローガン

 コロナ禍が明け、目まぐるしく環境が変化しており、経 済的にも安全保障的にも不安定な状況が続いております。 経済では持続可能な発展の重要性が増し、事業を通じて 社会課題の解決を重要視することが企業に求められており、そのため新たな価値を生み出すことが自社と地域の発 展に欠かせないものとなってきていると考えます。また元日 には、能登半島地震が起き、これまで築き上げてきた未 来へ続く可能性の土台でさえも一瞬で崩れていく光景を目 にし、厳しい現実を知りました。また安全保障の面でも、 世界で衝突が広がっており、我々のそばにも迫ってきてい る状 況 にあります。しかし、そのような 状 況 においても、 未来を背負う我々青年部の会員は地域または在所のリー ダーとして、自社業の継続と発展のためその力を尽くすこ と、更に自らが住む地域の人との繋がりや文化を守ること が大事であると考えます。人と人とが議論と研究を日々繰 り返しながら、交流と研鑽を積み重ねることで、豊かな郷 土を築き、より良いものにしていくことに繋がると考えます。

  令和6年度、会長を拝命するにあたり、スローガンを「脱 皮~好きをきっかけに、さらに自分を高めよう~」とさせ ていただきました。私自身の青年部活動を振り返りますと、 多くの失敗と挫折、共に活動した仲間との繋がり、これま で役職を任せていただいた先輩方の到底及ばない輝きと 憧れの下で、何か役に立てることはないだろうかと必死に 頭を悩ました日々を思い返します。そこで得たものは、私 自身に様々な価値を与えていただいたことです。価値とは 「どれほど役立つかという度合い」という意味があります が、私自身青年部に入った当初は正直自分のどこに価値 があるのかはわかっておりませんでした。しかし、単年度 で相対する人が変わる青年部で多くの価値を見出していただいたと感謝しております。

 ところで、価値観とは「その価値を判断するときの根底となるものの見方」という意味があります。その根底とな るものは私を含め誰もが不安定で、時代とともに常に揺ら ぎ変化しています。その中でも自分の価値を高めるために 先ず大事なのは、自分を出すことです。自らの好きなこと 得意なこと興味のあること、そこに価値がないと判断し殻 に籠っているだけでは、また価値があると思い込み殻を破 らず自分を守っていては、価値を生み出すことはできませ ん。自分を出してこそ仲間と多くを語り合うことができ、自 分だけでは成し得ることができないその先が開かれ、新た な強みを作り出すことができると考えます。価値は一人で 生み出すことはできません。

  そのため、自分を出し、自分を活かし、まわりを活かし、 またまわりに活かされるよう、交流と研鑽を重ねて共に突 破していきましょう。

 令和6年度は「YEGをさらに好きになる」、「知識を深 め合う」、「地域の更なる活性化」、「砺波を好きになって もらう」活動に挑戦します。また、令和7年度は富山県連 会長を輩出し、そしてその次の年度は当会 60 周年を迎え ることになります。年齢・業種・役職・地域・団体、そ れらの垣根を超えた交流や活動が新たな価値を生み出す と考えます。人も自社も失敗を恐れず挑戦し、交流と研鑽 を繰り返すことが成長となり、価値を生み出し、自社に継 続と発展という結果を生みます。またそれによって自分だ けでは成し得ることができない、さらなる高みへと導いてく れると信じます。これまでのそしてこれからの仲間と共に恐 れず挑戦していきましょう。

砺波商工会議所青年部
令和6年度会長 佐藤 丈寛